So-net無料ブログ作成

「トンデモ本?違う、SFだ!」(山本 弘) [SF]

6年前といささか古い本だが、SFの歴史を辿り、名作のブックガイドになっているので問題ない。懐かしい作品もあれば、未読のものもたくさんあり、何よりも著者のSFへの熱い思いが感じられて楽しい。
トンデモ本?違う、SFだ!

トンデモ本?違う、SFだ!

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本
←この装丁はちょっと残念。下手なパルプ雑誌風で品がない。
 昔から現在までのこれはというSF作品をずらりと並べて、一つ一つ手に取り、ためつすがめついじくり撫でさすりながら、その面白さを語る。有名な作品より、一癖あるこだわりの逸品を選んでいる。
 山本弘のSF観は〈筋の通ったバカ話〉ということ。つまりはセンス・オブ・ワンダー。
 「トンデモ本」とSFの違いは、前者が「作者の意図とは違う観点で楽しめるもの」という定義があったと思うが、SFは当然作者の意図通りに楽しむものなので、大違いであることは明白だろう。とにかく著者のSFが好きで好きでたまらない愛情がページの至る所に散りばめられている。
 それにしても、さすがに膨大な読書量である。しかもよく覚えている。読書ノートに克明に記録してあったりするんだろうか? 私が読んでいた作品は半分もなかった。SF者としてはこれは失格かも。
 各章の合間に挟まれる「インターミッション」でマレー・ラインスター(「宇宙震」は中学生の時、学習雑誌の付録で抄訳を読んだ)の話や、タイムトラベルテーマの蘊蓄や、タイトルの話などもなされており、これもとても面白い。要約はとてもし切れないのでやめておくが、SFが好きな人にも、その面白さをまだ知らぬ人にもおすすめできる一冊。

タグ:山本弘
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。