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「ヒトでなし」(京極 夏彦) [ファンタジー/ホラー/ミステリ]

京極夏彦を読むのは久しぶり。この作品は前もって借りようと思っていたわけではなく、図書館の棚にあったのを発見したもの。

ヒトでなし 金剛界の章

ヒトでなし 金剛界の章




 怪奇ではなく、現代もの(の方が私の好みに合っているような…「死ねばいいのに」が良かったように)。この作品では怪奇的現象は起きないが、タイトルからも察せられるとおり、かなり突飛な状況ではある。さすがは京極。

 娘が事故(?)で溺死し、妻から「ヒトでなし」と呼ばれ夫婦仲が壊れ、職場からも追われるように辞め、全てを失ってしまった男が主人公。行きずりに自殺志願の女性(とてつもない富の持ち主)と出会い、事業に失敗して尾羽うち枯らした旧友に再会し、債鬼が殺される現場に居合わせ、友人の祖父が住職をしている山奥の古刹へと逃避行し……と、めまぐるしくドラマチックに展開していくのだが、例によってリーダビリティの高さは尋常でなく、その筆の冴えは衰えを知らない。堪能したといえるだろう。テーマは「罪と罰」あるいは「主体性の喪失と責任」か?

「金剛界の章」という副題(?)が付いているのだが、ということは続編もあるんだろうか?
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