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「去年の冬、きみと別れ」(中村 文則) [ファンタジー/ホラー/ミステリ]

中村文則の作品で読むのは「掏摸」に続き、これで2作目。結構評判になったようで、図書館でオーダー後かなり(約1年)待たされた。長編にしては短い(むしろ「中篇」と呼ぶべきか)のですぐ読み終わった。

去年の冬、きみと別れ

去年の冬、きみと別れ



 ミステリであり、なおかつ〈人間心理の深奥に迫〉ろうとしている、という中村文則の作風(?)からすると、今回のこれはミステリ色が濃く、純文学色は薄いと感じた。
 叙述法はかなり凝っている。「倒叙」というわけでもないのだが、複数の人物のそれぞれの立場からの語りが展開し、間に資料としての「客観的証拠」も挟まれている。
 途中かなり混乱(一体このパートは誰が書いてるのか?と)したが、最後にはストンと着地。しかし、これは……何というか無理がありすぎる、つまり「ご都合主義」ではないのか? いや「偶然」がうまく次々に起こりすぎるという意味でのそれではなく、「作為」がうまく成功しすぎるという意味での「ご都合」と。

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